自分の得意不得意を理解する

仕事ができる人というと、必要な能力を万遍なく持ち合わせていて、何でもうまくこなしていける器用な人というイメージがある人も多いでしょう。
しかし、看護師として仕事ができる人は、必ずしもすべてが器用な人であるとは限らないのです。
たしかに何でもできるという人は、仕事能力が高く、多くの人の期待を集めて仕事をうまくこなしていけます。
しかしながら、何でもできるという人でなくても、仕事能力が高いと評価されるようになることはよくあるのです。
そのような看護師の特徴として、自分の得意不得意をよく理解しているという点が挙げられます。
病棟で患者さんとやり取りをするのは得意であっても、外来の患者さんを相手にするのは苦手という看護師もいるでしょう。
また、注射や点滴の仕事の速さには自信があっても、手術の仕事はあまり得意ではないという看護師もいます。
自分の得意不得意をよく理解し、周囲の同僚や上司に相談して得意とする仕事を自分に集め、逆に苦手な仕事は他の人に任せてしまうことができれば、多くの仕事をうまくこなしている看護師として見てもらえるようになるでしょう。
自分が得意な仕事をあえて抱え込んでこなしていくのは、それが苦手な看護師からすればとても嬉しいことであり、苦手意識のある看護師からは、特に仕事ができる人と理解されることになります。
賢明な仕事能力がある看護師は、こうすることで自分がしっかりと仕事をしているというイメージを与えつつ、自分に適した仕事をうまくこなして職場に寄与しているのです。
看護師に限らず、仕事ができる人にはさまざまな共通点があるものです。
それを知り、自分にもできることからコツコツと試していけば、次第に職場で活躍できるようになるでしょう。